2013年 01月 17日 ( 1 )

マダムロシャスとマダムロゼの真実 final

「マダムロシャス」
「マダムロゼ」
恐らく四国でしか蔓延してないカクテルです。どちらもレシピは同じです。カシスのグレープフルーツ割りです。
四国では有名すぎるカクテルです。僕も四国に来るまで知りませんでした。
そして県外のバーテンダーからたまにこのカクテルについて質問を受けます。
「マダムロシャス(マダムロゼ)って何ですか?」と。
ごくたまに旅行者などからオーダーを受けるのでしょう。四国の人はこのカクテルを「全国共通のスタンダードカクテル」と認識しているので県外でもお構い無しにオーダーすることでしょう。四国外に旅行に行って、旅行先のbarでオーダーするのは自然の摂理かもしれません。こればかりは仕方がありません。
もちろん四国以外のほとんどのバーテンダーは知らなくても仕方が無いと思います。(ネットの発達で多少は認識されたかもですが)
たまにお客様が「○○県に行ってマダムロシャス頼んだんだけどそこのバーテンダーはレシピ知らなかったよ」と言うのを聞きます。それはその通りでしょう。
そこでバーテンダーからメールで質問が来るのです。
「マダムロシャス(マダムロゼ)って何ですか?」と。
そこでレシピを伝えると「え?レシピそれだけですか?」とビビられます。ごもっともです。

数年前の話ですが、某全国放送のテレビでこのカクテルがピックアップされました。その時に某お方が間違ったことを放送で言ってしまい、全国的に間違いが広がってしまいました。このややこしさに追い討ちをかけた結果となったわけです。

四国以外のバーテンダーの方にとってはあまり興味が無いかも知れませんね。
例えるならば「レゲエパンチ」と同じ位置にいるかんじでしょうか。

実際僕が広島から愛媛に来た時はもちろんこのカクテルを知らず、お客様からえらい馬鹿にされた記憶があります。そしてレシピを聞いて「え?レシピそれだけですか?」と思ったのを覚えています。正直レシピが普通すぎて笑えなかった記憶があります。しかし愛媛では下手をするとマティーニやジントニックをしのぐスタンダードカクテルの位置にいるわけですから、このカクテルを知らないバーテンダーは信頼ゼロのレッテルを貼られても仕方がないですね。

このカクテルの詳細について・・・うちのメニューには書いているのですが、ここでこのカクテルについて分からない方に全てお教えします。

まず、正式名称は「マダムロゼ」です。「マダムロシャス」は正式には間違いです。
「マダムロゼ」は高知県で生まれたカクテルです。僕は二十年近く前にそのカクテル発祥のBARに行って真相を確かめてきたので間違いはありません。
製作者はご年配のマスターでした。話が長くなるので簡単にまとめますと・・・
・マスターが若かりし頃ワインの勉強のためにフランスに行っていた
・パリのモンマルトルですれ違った女性からとても良い香水の香りがした
・日本に帰ってきてもその香りを覚えていた
・オリジナルカクテルを考えていた
・カクテルは完成したが名前が思いつかない
・パリですれ違った女性の香水の名前をつけよう
・えーっとなんだったっけ・・・・
・そうだ!香水の名前は「マダムロゼ」だ!このカクテルを「マダムロゼ」と名付けよう!

と言うことなのです。しかしここに一つ間違いがありました。
実は「マダムロゼ」という香水は存在せず「マダムロシャス」という香水は存在していたのです。
このマスターは「マダムロシャス」を「マダムロゼ」と勘違いしていたのです。

しかし地元高知では「マダムロゼ」として人気が出て一躍有名カクテルに仲間入りしました。

その後カクテルのウワサは愛媛にもとどろいたのですが・・・
「香水の名前がついたカクテルが美味しいらしいよ」
「マダム・・・・なんだったっけ?」
「マダムロシャスじゃない?そういう香水あるし。」
「何これ!飲みやすくて美味しいじゃん。」
という感じで皮肉にも本来の香水の名前で広まってしまったのです。

ちなみに徳島と香川ではどちらがメジャーか分かりませんが、どちらにせよこのカクテルが四国に伝わったことは間違いありません。

結論を言うと
・本当は「マダムロゼ」が正式
・でももう「マダムロシャス」が市民権を得てしまったので「マダムロシャス」も同義語では?
という感じじゃないでしょうか?
知識として「本当はマダムロゼだけど愛媛じゃマダムロシャスって言うらしい」でいいんじゃないでしょうか?
ごくたまに「マダムロゼをマダムロシャスって言われるのは好きじゃない」という高知出身の方に出くわします。地元愛が強くでいいのではないでしょうか。

ちなみにこのカクテル発祥のbarのレシピは
・ルジェのカシス
・電動スクイーザーでゴリゴリに搾ったグレープフルーツジュース
以上をゴブレットに入れて混ぜる。美味しく作るコツはカシスは少なめで。
と言うことを教えてもらいました。

ちなみにルクラブでは・・・
香水「マダムロシャス」のトップノートからラストノートで比喩される花や柑橘やベリー、スパイスなどから考え、元の味を損なうことなく導きました。新しい試みだと思いませんか?

ちなみにその昔、よせばいいのに「マダムロゼとマダムロシャスを分けよう」という試みがあったらしく、
・マダムロゼ=カシスとグレープフルーツジュース
・マダムロシャス=カシスとオレンジジュース(愛媛だから?)
と勝手に命名したお方がいたらしいですねぇ・・・でもこれは無視してかまわないと思います。これ以上混乱は必要ないと思いますので。
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by leclub-matsuyama | 2013-01-17 19:53