ニューヨーク研修旅行二日目のBARタイム

Death & Co.(住所433 E. 6th St)
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このBARは本当にいいですよ!エントランスから内装からカクテルからサービスから100点満点!かっこよすぎ!大好きです。
尚、入り口に門番がいます。旅行者はパスポートを提示してようやく入れます。
当日のメインバーテンダーはショートカットの似合うチャーミングな女性の方でした。
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オリジナルカクテルを薦めてきたのでそれを注文しました。ジンをベースにグレープフルーツジュースを混ぜます。そこに自家製のハーブシロップを加えサーブします。仕上がりの着地点も日本でよく見かけるような感じに限りなく近かったです。アメリカンカクテルのイメージの「ベースがやたら強くて甘くて濃くて量が多い」ものは全く出てきません。
今回厳選して行ったBARに関してですが、カクテルの量は「日本のショートカクテルグラスより多少多め」くらいですね。ソーサー型シャンパングラスの量くらいでしょうか。SATCに出てくるような大型のマティーニグラスは登場しなかったですね。しかしNYの一般的なBARに入るとほとんどそのグラスで出てきますね。
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ミクソロジーを売りにしている先端のBARは日本のBARの影響を受けているらしく、ボストンシェーカーでガツガツ振るのではなく、3ピースのシェーカーで二段振りをしています。NYのBARでは氷は製氷機のものが当たり前のようですが、この最近とある日本人男性(僕の知人です)の影響により、氷屋さんで氷を仕入れてきてカクテルを作るお店が増えてきたようです。日本ではかち割り氷は当たり前のことですがニューヨークでは珍しい事例らしく、氷屋さんのかち割り氷はまだ数件しか取り扱ってないようです。(飲食店で使う前例がないため、氷の彫刻を手がけている方のルートで仕入れるそうです。)
デス&カンパニーでシロップやお酒は自家製がほとんど。聞いたことのないハーブでシロップを作って、カクテルに数的入れたりという凝った手法でオリジナリティをアピールしていました。インフュージョンや自家製シロップに興味があるという主張をすると、バーテンダーは自家製シロップの作り方まで丁寧に説明してくれて、使用したハーブの生の状態のものをテイスティングさせてくれたりととても親切でした。尚tooruはすでにお酒が飲めない状態に陥り、ノンアルコールを頼んでいました。グレープフルーツジュースを主としたドリンクで、ビタースボトルに入ったものを最後に振りかけていました。その正体は液状のシナモンでした。


Booker & Dax(住所207 2nd avenue)
恐らく世界の先端を行っているだろうNYを代表するBARです。ここのスペシャリテ「摂氏815度で作る炎のカクテル」は事情(機材の故障)により作ってもらえませんでした。
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まずはジントニックを。ジントニックはベースにスタンダードのタンカレーを使用。トニックウォーターは使わずソーダを使用。そこに自家製のトニックウォーターシロップを入れて仕上げます。フルート型シャンパングラスで提供し氷は無し。珍しいスタイルです。
カクテル「マンハッタン」はあらかじめ瓶の中に材料をいれ(ベースはメーカーズマーク・レッドそしてカルパノ・アンティカフォーミュラ)それを瓶ごと冷やしておいてグラスにサーブします。チェリーは自家製のものでかなり凝った味付けでした。ステアなどの処方がないためお酒そのものの味がガツンと来てハードな仕上がりになっています。
ブッカー&ダックスではカクテルを作る前にグラスを冷やすのですが、全て液体窒素を使用しています。カクテルにも使うのでしょうが、チルドグラスの作成にも積極的に使っていました。たまに液体窒素をカウンターや床に流し、突然立ち上る煙でお客さんにサプライズを与えていました。満席で忙しいにもかかわらず演出の心は忘れていないようですね。
NYのどこのBARにもメニューは置いてありました。そしてドコのBARのメニューにもカクテルのレシピからお酒の銘柄まで事細かに書いています。
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色々なBARで「カクテル・マンハッタン」のレシピを見てみたのですが、「メーカーズマーク・レッド+カルパノ・アンティカフォーミュラ」という組み合わせがほとんどでした。ル・クラブのマンハッタンのレシピは「メーカーズマーク・レッド+カルパノ・プントエメス」なので、かなり近い仕上がりになると思います。詳細は違えど偶然の一致に嬉しくなってしまい、ヘッドバーテンダーに「私は日本から来たバーテンダーで、このマンハッタンの地でカクテル・マンハッタンを勉強しに来た」と伝えました。すると彼はとても喜んでくれて、Booker & Daxにおいてのカクテル・マンハッタンについて熱く語ってくれました。下の写真はヘッドバーテンダーがバッファロートレースを使ってアレキサンダーを作るところです。
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その話の後、彼は自分の腕のタトゥーを自慢してきたのですが、僕自身タトゥーに全く興味がないうえにやたら話が長いので何とか話を切って別のBARに移動することに決めました。日本での話ですが、初めて行ったBARで、接客に不慣れなアルバイトのバーテンダーにいきなり「もやし栽培」の話を切り出され、気を使って話を聞いているうちに二時間が経過して後悔したのを思い出しました。

Apotheke(住所9 Doyers St.)
中華街にあるので街中の看板は全て中国語です。
完璧なスピークイージータイプのBARでお店の目の前に来ても入り口が分かりません。
下の写真の中央に灯りのついた黄色い看板のお店があり、その左に中国語の怪しい看板がありますが、その下の暗い怪しい扉が入り口です。というか扉と言うより木の板でした。もちろんお店の看板もサインも目印もありません。まさにその住所まで来ているにもかかわらず入り口が分からないので電話をかけて場所を伝えると「目の前だよ」と言われました。恐る恐る扉を開けるとそこには別世界がありました。
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中華街のど真ん中なので空気も全く異質で、正直怖かったです。一度このBARの周辺には来たのですがあまりの異様な空気に耐えることができず、怖くなって帰ってしまいました。実は酔っ払った男・・・というかドラッグ中毒のような男が叫びながら追っかけてきたのです。銃社会ではひたすら逃げるのみです。
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廃墟のような内装に白衣のバーテンダーがミクソロジーカクテルを作っている様子には衝撃を受けました。世間で一般的なカクテルのメニューは「ジンベース」などのベース別や、「ショートカクテル/ロングカクテル」などの項目に分かれていますが、APOTHEKEのメニューは「ヘルス&ビューティー」「ストレス緩和」「鎮痛剤」「興奮剤」「幸福増強剤」「催淫」などの項目で非常にユニーク。色気ムンムンの店内にはニューヨーカーがひしめき合っていました。
http://www.apothekenyc.com/sites/default/files/Fall-Winter_Menu.pdf
上記のURLが秋と冬のメニューらしいです。英語なので分かりにくいですが、ミクソロジーに馴染みのないバーテンダーにとって結構びっくりする内容かもしれません。
カクテルは全てユニークの一言。これに期待してジントニックも注文したのですが、これはめちゃくちゃ普通で逆にびっくりしました。
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カウンターは立ち飲み。フロアには低めのテーブルが数個おいてあります。
小悪魔的雰囲気全開の小柄な女性がホール担当のようです。バーテンダーはカウンターの中だけに位置し、オーダー聞き、ドリンクサーブはこの子悪魔が取り仕切っていました。下の写真の左のボーダーのシャツが小悪魔です。
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いつもは研修で県外に行ってかなりの量のお酒が飲めるのですが、今回はなぜか酔ってしまい、お腹も一杯になってしまったのでここで退散することに。行きたいお店がまだまだあるのですが、今日のところは体調を考慮してホテルに帰ることに決めました。

と言うわけで次回は「ニューヨーク研修旅行三日目」です。
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by leclub-matsuyama | 2012-11-29 14:10
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